スーパーゼネコンのメリットと特徴
ゼネコンとは?
土木・建築工事を発注者から一括で請け負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者です。
そのうち、年間受注高1兆円を超える企業をスーパーゼネコンと呼ばれいます。
建設は「建築」と「土木」に分けられます。
そのうち建築工事は「住宅」と「非住宅(商業ビルなど)」に分けることが出来、さらに、住宅も「民間建築」と「公共建築」に分けることが出来ます。
大手ゼネコンは、民間案件から、官公案件、海外案件まで幅広く事業を展開し、特に大規模なプロジェクトでの案件が得意です。
2 0 1 9 年度受注高( 単体ベース)
ランキング | 受注高 | 前年度比増減率 | 総称 | |
1位 | 大林組 | 2,073,043百万円 | 1.6% | スーパーゼネコン |
2位 | 鹿島建設 | 2,010,751百万円 | 1.8% | |
3位 | 大成建設 | 1,751,330百万円 | 6.1% | |
4位 | 清水建設 | 1,698,292百万円 | 2.0% | |
5位 | 竹中工務店 | 1,352,064百万円 | ▲ 0.1% | |
6位 | 長谷工コーポレーション | 846,029百万円 | ▲ 5.0% | 準大手 |
7位 | 五洋建設 | 573,842百万円 | 5.9% | |
8位 | 戸田建設 | 518,683百万円 | 1.6% | |
9位 | 前田建設工業 | 487,856百万円 | ▲ 0.9% | |
10位 | 三井住友建設 | 472,402百万円 | 5.3% | |
11位 | 熊谷組 | 436,151百万円 | 12.1% | |
12位 | NIPPO | 429,066百万円 | 3.8% | |
13位 | 西松建設 | 391,621百万円 | 12.1% | |
14位 | 安藤・間 | 378,135百万円 | 5.0% | |
15位 | 東急建設 | 322,170百万円 | ▲ 2.8% | |
16位 | 前田道路 | 237,812百万円 | 6.3% | |
17位 | 奥村組 | 226,371百万円 | 2.5% | |
18位 | 鉄建建設 | 192,842百万円 | 10.4% | |
19位 | 東亜建設工業 | 190,278百万円 | 9.5% | |
20位 | 福田組 | 182,088百万円 | 4.7% | |
21位 | 東洋建設 | 174,805百万円 | 6.7% | |
22位 | 大豊建設 | 162,811百万円 | 8.0% | |
23位 | 日本道路 | 148,699百万円 | 1.6% | |
24位 | 東鉄工業 | 146,034百万円 | 8.4% | |
25位 | 淺沼組 | 141,472百万円 | 4.2% | |
26位 | 飛島建設 | 134,859百万円 | 4.7% | |
27位 | 錢高組 | 132,957百万円 | 3.8% | |
28位 | 新日本建設 | 112,542百万円 | 9.0% | |
29位 | 東亜道路工業 | 109,123百万円 | 5.3% | |
30位 | 若築建設 | 107,830百万円 | 8.2% | |
31位 | ライト工業 | 106,210百万円 | 3.3% | |
32位 | ピーエス三菱 | 105,744百万円 | ▲ 4.1% | |
33位 | 松井建設 | 94,422百万円 | 2.1% | 中堅ゼネコン |
34位 | 名工建設 | 92,992百万円 | ▲ 3.7% | |
35位 | 矢作建設工業 | 90,129百万円 | ▲ 2.8% | |
36位 | イチケン | 86,513百万円 | ▲ 7.8% | |
37位 | 大本組 | 79,060百万円 | ▲ 5.7% | |
38位 | 世紀東急工業 | 78,631百万円 | 6.2% | |
39位 | 不動テトラ | 71,200百万円 | 6.1% | |
40位 | 日特建設 | 65,516百万円 | 3.6% | |
41位 | 大末建設 | 65,167百万円 | 0.5% | |
42位 | 北野建設 | 61,951百万円 | ▲ 20.5% | |
43位 | 徳倉建設 | 57,098百万円 | 2.5% | |
44位 | 植木組 | 51,938百万円 | 16.5% | |
45位 | 第一建設工業 | 47,940百万円 | ▲ 3.8% | |
46位 | 南海辰村建設 | 40,155百万円 | ▲ 8.7% | |
47位 | 守谷商会 | 39,531百万円 | 3.0% | |
48位 | 佐藤渡辺 | 36,861百万円 | ▲ 5.1% |
準大手ゼネコンのメリットと特徴
おおよそ30社程度が名を連ねています。
ゼネコンは、土木工事に建築工事と一括で請け負いますが、鉄筋工事、コンクリート打設工事、屋上防水工事、電気工事、給排水工事などの施工は下請会社がほとんどを行います。
主な理由は以下の3点です。
- 建設工事が多様化し、複雑な職種に分かれているため1社ではカバーしきれない
- 各専門職種の会社が高い技術力を持っている。
- 年度や季節により作業量が一定しないため、社内に専門家を育成するよりも社外の専門家を都度頼った方が効率的。
などがあげられます。
下請け会社や、孫請け会社がはいっても、完成した建築物の品質責任は元請けのゼネコンが持つため、安心して工事を発注できます。
中堅ゼネコンのメリットと特徴。
土地活用オーナーが、10戸~20戸程度の鉄筋コンクリート賃貸マンションを建設する際は、この規模のゼネコンに発注するのが一般的です。
準大手ゼネコンの多くは、全国展開していますが、中堅のゼネコンは地元密着で工事実施していることが多く、小回りが効きます。
ゼネコンの工法と建築工事費用はどれくらい?
建設工事費は様々な思惑が反映されているため、どうしてこの見積り金額なのか説明を求めることは忘れてはいけません。
中には、会社が赤字で火の車の状態であった場合、とにかく受注しないといけないため、赤字覚悟で受注をしてくる建設会社もあります。当然、こういった企業への発注は控えるべきです。
ただし、建設会社が赤字であるかどうか判断できない場合がほとんどですし、黒字で売上が好調のため、あえて赤字で受注するケースもあるので、良し悪しの判断は非常に難しいものです。
ゼネコンの選び方は?6つの基準を活用しよう
6つの基準から、ゼネコンをつかって建設すべきか、そうでないかを判断するのをお勧めします。
建設工事の規模
既に記載していますが、ゼネコンを選ぶ基準として、まず工事の規模があります。
- スーパーゼネコンは工事費が10億円程度の規模
- 準大手ゼネコンは工事費が5億円以上程度
- 中堅ゼネコンは、以下の費用が妥当だと思われます。
まずは、工事規模に見合った、建設会社を選定するのが基本です。
財務基盤の安全性
したがって、財務基盤の安定した建設会社は選択の重要なポイントとなります。
少しでも不安がある場合は、決して危ない橋を渡るべきではありません。
地域性
また、長い歴史のある企業は、地場の優秀な下請会社と協力関係を構築し、高い技術力を確保しているケースが多く見られます。
信用と実績のある、地域の有力な建設会社と付き合うのも合理的な手段です。
業界の評価
業界のプロと情報交換をしていると、「あの建設会社は技術力が高い」といった評判を耳にすることがあります。
反対に、「あの建設会社は、経営が苦しい」などという話を聞くことがあります。
広く業界全体にアンテナを張り情報網を築いておくことも大切な心がけです。
建築工事費
事業収支に直接影響する項目なので、複数社から相見積りをとり、一番安い会社に発注できればそれに越したことはありません。
しかし、安い見積りには経営悪化など思わぬ理由が潜んでいる場合が多いので単純に金額だけでは決められません。
判断基準の明確化
ハウスメーカーなどに直接土地活用の相談をした場合、当然建設を請け負う会社はハウスメーカーになりますし、土地活用プランナーなどに仲介コンサルを依頼した場合でも、土地活用プランナーが、建設会社を土地活用オーナーに紹介する事になります。
そういったときは、「なぜその建設会社を推薦するのか」という明確な判断基準をヒアリングすることを忘れないようにしましょう。
金額が大きい為、様々な利権が絡むこともあります。
客観的な評価がない場合は注意が必要ですが、そもそも、土地活用オーナーの利益より、利権を優先するような土地活用プランナーやコンサルティング会社を選ぶことは避けたいものです。