
住む予定はないけど親の家を相続したとして、どのくらいで「空き家」と認定されるか知っているかな?

5年くらい放置されていたら空き家っぽいよね。

実は、1年間放置されている(使用されていない)家は空き家と見なされるんだよ。
空き家対策特別措置法が2015年2月に施行!
2015年2月26日に「空家等対策の推進に関する特別措置法(以下 空き家対策特別措置法)」が施行されました。
これは、国が増え続ける空き家問題を解消するために、迷惑な空き家について法的措置を講じるという法律です。
これは、国が増え続ける空き家問題を解消するために、迷惑な空き家について法的措置を講じるという法律です。
空き家対策特別措置法では、『概ね年間を通して建築物等の使用実績がないこと』とされています。
つまり、1年間放置されている家は空き家と見なされるということです。
つまり、1年間放置されている家は空き家と見なされるということです。
迷惑な空き家は「特定空家」となる!
- 倒壊の危険
- 衛生上有害
- 適切な管理がされず、著しく景観を損なう
などの状態の迷惑な空き家は「特定空家」となり、自治体から持ち主に対し、きちんと管理するような助言・指導、勧告がされます。
その後、一定の猶予期間中に空き家を保全しなければ、住宅用地特例の対象から除外されます。
その後、一定の猶予期間中に空き家を保全しなければ、住宅用地特例の対象から除外されます。

住宅用地特例の対象から除外されるということは、固定資産税が高くなるということだよ。
他にも、小規模住宅用地(200㎡以下の部分)では1/6、一般住宅用地(200㎡を超える部分)では1/3の減額が無くなります。

「特定空家」となれば、税負担が大きくなっていしまうね!
空き家を放置する人の中には、建物を解体して更地にすると税金が高くなるという考えの人がいますが、空き家を放置して「特定空家」となれば、同じだけの税金を支払うことになります。
空き家は放置せず、早めに行動することが大事です。
それでも空き家を放置したら・・・
高い税金を支払っても何もしなければ、市区町村長の判断で持ち主に代わり空き家を強制撤去するなどされてしまいます。
このような強硬手段は2015年5月26日から開始されています。
このような強硬手段は2015年5月26日から開始されています。
「空き家」は住んでいないのに年間50万円以上もかかる!

「特定空家」に認定されなければ良いってこと?

じゃあ、空き家の状態で放置する時にかかる費用について紹介しよう。
空き家の固定資産税!
固定資産税は、毎年1月1日現在で所有している土地や家屋に課税される税金です。
税額は固定資産税評価額の1.4%(固定資産税の標準税率)です。
税額は固定資産税評価額の1.4%(固定資産税の標準税率)です。
土地には住宅用地特例という軽減措置があるので「特定空家」となるまでは、更地にしない方が固定資産税は安くなります。
また、都市計画法による市街地化区域とされている地域の家や土地は都市計画税も課税されます。
都市計画税にも、住宅用地特例によって最大1/3まで軽減されます。
都市計画税にも、住宅用地特例によって最大1/3まで軽減されます。

特定空家とならなければ、建物を解体しない方が税負担は少なくなるよ。
でも、毎年住んでもいないのに固定資産税と都市計画税を支払う必要があることは変わらないんだ。
でも、毎年住んでもいないのに固定資産税と都市計画税を支払う必要があることは変わらないんだ。
固定資産税と都市計画税はどのくらい?
固定資産税と都市計画税がどのくらいかかるのかを例を挙げてご紹介していきます。
東京23区内の新築マンションの場合
- 固定資産税 建物:12万6000円 土地:2万8000円
- 都市計画税 建物:2万7000円 土地:6000円
計18万7000円(1年間)
試算条件
マンション購入後6年目以降の税額
専有面積:70㎡
共用部分の持ち分を加えた面積:90㎡
土地の持ち分面積:20㎡
建物評価額:900万円
土地持分評価額:1200万円
専有面積:70㎡
共用部分の持ち分を加えた面積:90㎡
土地の持ち分面積:20㎡
建物評価額:900万円
土地持分評価額:1200万円
地方にある新築木造戸建の場合
- 固定資産税 建物:12万6000円 土地:4万2000円
- 都市計画税 建物:2万7000円 土地:1万8000円
計21万3000円(1年間)
試算条件
購入後4年目以降の税額
建物延べ床面積:150㎡
土地面積:150㎡
建物評価額:900万円
土地評価額:1800万円
建物延べ床面積:150㎡
土地面積:150㎡
建物評価額:900万円
土地評価額:1800万円
築年数が古ければ古いほど建物にかかる税金は少なくなりますが、土地の税額は変わりません。

住んでいないのに、こんなに税金を支払うのはもったいないよね。
税金だけじゃない!その他に必要な費用とは?
特定空家とならないためには、時々様子を見に行ったり、手入れが必要となります。
そのため、電気や水道などの契約したままにしておくと、毎月お金がかかります。
そのため、電気や水道などの契約したままにしておくと、毎月お金がかかります。
大体これくらいかかる・・・
- 水道基本料金:約2000円
- 電気基本料金(契約アンペアにより変わる):約1000円
など、毎月支払う金額は少ないように感じるかもしれませんが、支払う期間が長くなればなるほど負担は大きくなります。
他にも、家の補修や庭木の剪定費用、マンションなら管理費や修繕積立金が必要となります。
これらの費用を合計すると年間50万円以上の維持管理費用がかかることになるのです。
これらの費用を合計すると年間50万円以上の維持管理費用がかかることになるのです。