60代後半になれば持ち家率は、さらに上がり80%に達しています。
つまり、親の家を相続した場合、自分の家を持っているので、住まない家をもう一軒抱えることになるということです。
そのため、親の家を相続しても空き家化してしまい、放置されていくという流れとなります。
では、空き家は何が問題なのでしょうか?
今回は、空き家問題を4つにわけてご紹介します。
空き家問題① 近所迷惑
多くの一戸建てには、庭があります。
庭は手入れをしないと、数週間で雑草だらけになり、樹木も刈り込まないと見苦しくなってしまいます。
見栄えが悪いという問題ではなく、樹木や雑草を放置することで、隣家の敷地に枝葉が侵入してしまい迷惑をかけることになります。
また、不法投棄やスズメバチなどの害虫、ネズミなどの害獣の繁殖の場と化していくため、近所迷惑となるのです。
空き家問題② 不審者が侵入
家財道具などがそのまま残された状態で放置された空き家の場合、不審者が侵入しそのまま寝泊まりされてしまう可能性があります。
他にも、犯罪行為の場所として使われてしまったり、若者のたまり場となってしまうケースもあります。
空き家は青少年の非行を助長することもあるのです。
空き家問題③ 放火の危険性
空き家は人の目が少ないため、放火犯の格好の餌食とされてしまいます。
また、枯れ草やごみなどの燃えやすい物が放置されていることも、空き家が放火の標的にされる原因となります。
空き家問題④ 老朽化による倒壊
日本家屋に多い木造住宅は、定期的な換気ができていないと、あっという間に傷んでしまい老朽化が進んでしまいます。
昭和56年以前の家の場合、今よりも耐震基準が甘いため、地震に弱く小さい揺れでも倒壊の危険性があります。
親の家を相続するということは、築30~40年経っていることが多いので、地震に弱い家である可能性が高くなります。
親の家を相続し、思入れがあるからと売却することもできず、利活用できずにいると、結局放置され空き家となってしまいます。
空き家問題として、近所迷惑やトラブルに繋がる可能性があるだけでなく、売却しようと思った時には、売却しずらくなってしまうということもあります。