

今回紹介するポイント
- 太陽電池パネルの寿命は約25年、接続箱やパワーコンディショナは約10年
- もっとも負荷がかかるのはパワーコンディショナ、パネル部分は時間の経過とともに劣化
- 定期的なメンテナンスが太陽光発電システムを長持ちさせる。
太陽光発電システムに一般的な寿命は何年?
太陽光発電システムには、メーカーが性能を保証する保証期間が約10年間前後あり、どこの太陽光発電システム製造メーカーも必ず定めています。
しかし、これはメーカー側が修理保証を行う期間であって、太陽光発電パネルの寿命を指し示しているわけではありません。
太陽光発電システム全体は15年~25年以上の寿命と考えられています。

現在、太陽光発電に採用されている結晶シリコンと呼ばれる素材の20年未満の故障報告が全国内メーカー内の10%未満であるという結果も出ていることから、この先太陽光発電パネルの技術の進化に伴って、30年、40年と寿命が延びることが期待されています。
太陽光発電パネル以外の寿命

太陽光発電パネルは強化ガラスなどを用いて、25年前後の寿命ですが、一緒に取り付ける太陽光発電システムの全体のバランスを担っている接続箱やパワーコンディショナ、その他の室内用制御液晶システムなどは10年前後の寿命が想定されています。
しかし、太陽光発電システムの電力変換部分である最も負荷のかかりやすいパワーコンディショナ部分が、保証期間が切れる前に故障してしまうケースが国内外で見受けられ、特に国内メーカーが製品の改善と改良に取り組んでいます。
シャープから発売している太陽光発電システムに付属するパワーコンディショナは製品仕様から、屋外設置することもあり、耐久力があるようです。
太陽光発電パネルのメンテナンスと寿命

屋根の上には様々なほこりや砂、木の葉や木の実など張り付いてしまい、発電能力が落ちてしまったり寿命が短くなってしまうのではないかと思ってしまいがちですが、この点については太陽光発電システムにも対策が施されており、ほとんどの汚れは雨などで流されてしまうそうなので心配はいらないそうです。
ただし、太陽光発電システムに使用が出てしまうような大きな汚れやベタベタした油汚れのようなものは、発電システムの低下を招き、寿命が縮まってしまう原因になりかねませんので、何年か一度に業者をお願いして、メンテナンスを行っておいたほうが、後々まで寿命を持たせ長く使い続けられそうです。